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あなたも、かくれ喘息かも?アレルギー・喘息早期受診のすすめ

アレルギー疾患は、鼻、気管支、皮膚、消化管などの様々な部位の粘膜が繊細で過敏であるために、過剰な免疫反応が生じ、それがある程度進行して症状が出る病気です。

この「粘膜の過敏性」は様々な臓器で共通しています。そのため、花粉症、食物アレルギー、アナフィラキシーなどの、直接気管支に影響を及ぼしていないと思われるアレルギー疾患の人でも、実は2~3割程度の方では、気管支にもアレルギー反応が軽度に起きていることが、これまでの当クリニックでの診療経験でも確認されています。これらの患者さんは、いわば「隠れ喘息・早期喘息」とみなすことが出来ます。逆に、一般的に、喘息・咳喘息と診断された患者さんの7割には、すでに何らかのアレルギーの背景があると考えられています。つまり、アレルギーがあることは、喘息発症の重要な因子の一つです。アレルギー疾患は増加傾向にあり、それに伴って、「かくれ喘息」の患者さんも増えています。ご自分の周りでも、風邪をひいていないのにしょっちゅう咳をする方が増えているのを感じる方もおられるのではないでしょうか。

そこで、喘息以外の上記のアレルギー疾患を持つ方、ご自分にアレルギーらしき症状があり、アレルギーを疑っていても詳しく調べたことがない方、あるいは咳を繰り返し、喘息になりかけの方では、症状がまだ出ていない、もしくはまだ軽い時期に、現在の状態と将来のリスクを評価し、必要な場合にはしかるべき対応を早期にすることで、将来的な強い症状の発現や重症化を未然に防ぐことがとても大切です。詳しくは、「なぜアレルギー・喘息の早期診断が重要なのか」をご覧ください。

こうした理由から、当クリニックでは、「アレルギー・喘息の早期評価外来」として、アレルギーや喘息の早期診断に積極的に取り組んでいます。具体的には、上記の方々を対象に、通常行われる、アレルギーを調べる血液検査だけではなく、呼吸器系の精密な検査を組み合わせて実施することで、アレルギー疾患や喘息を早期の段階で全身的に診断して対応し、今後の生活指導を含めて、将来重症化させないことを目指しています。それによって、患者さんが、アレルギー体質と上手くつきあいながら、生涯にわたり生活の質(Quality of life)を低下させず過ごして行けることを願っています。

なお、早期診断という観点からは特に、15歳以上で、花粉症や食物アレルギーのあるお子さんのいる親御さんには、「なぜアレルギー・喘息の早期診断が重要なのか」の該当箇所(2.花粉症、3.食物アレルギー)を読んで必要性をご理解頂き、気道・気管支系の評価を一度お子さんに受けて頂くことを、将来のためにぜひお勧めします。
診療は、通常の保険診療にて行っています。具体的な内容については、お電話でお問い合わせください。

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