コンセプト

診療理念

呼吸器アレルギー領域の専門診療とトータルライフケア指導を融合させて、皆様の健康を全人的に推進します。
内科、特に呼吸器・アレルギー疾患の専門診療を通じ、健康で充実した人生を過ごして頂くために、個々の病気そのものを診療するだけでなく、「トータルライフケア」に根差した免疫力強化・健康増進をサポートします。科学的根拠に基づいた、安全で的確な診断・治療を心掛けると同時に、患者さんご自身が日常生活に気を配ることで自ら健康を促進して頂くことを重視し、この二つを融合して車の両輪のように機能させる「全人的医療」を心掛けます。来院された患者さんに「今日ここに来てよかった!」と思って頂けるような診療を目指します。

診療方針

1 .大病院に近いレベルで、かつ個々の患者さんの実態に則した、よりきめ細やかな診療を目指します

患者さんの診断や治療に必要な基本的な呼吸器・アレルギー系の検査を、患者さんの症状に応じてすぐに実施できる体制を整え、効率的な診療を心がけます。さらに、呼吸器疾患・アレルギー疾患を診療しながらも、つねに患者さんを1人の人間としてトータルに診ることを、診療の基本方針とします。病気の説明や治療、服薬・吸入指導に関しても出来るかぎり丁寧にご説明し、大病院では組織の制約上なかなか行き届かない、個々の患者さんに則したきめ細やかなケアを目指しています。

2 .各領域の診療ガイドラインを基本とした、安全で効果的な治療を実践します

現在、気管支喘息やアレルギー性鼻炎、COPD、肺炎などの呼吸器・アレルギー疾患には、それぞれ各学会の専門の委員会によって検討・作成された診療ガイドラインがつくられています。これは、世界中の科学的知見や臨床研究の報告を広く集めて評価し、できる限り安全で効果の高い診療を行うための一般的基準・共通の規範を示したもので、数年ごとに常に更新・改定されてゆきます。院長の土肥も、「日本アレルギー学会喘息ガイドライン」作成委員や「日本呼吸器学会薬剤性肺障害の診断と治療に関する手引き」作成委員の一人として、こうした作業に従事してきました。一方で、ガイドラインは、診療内容の一から十まで全てを決めてしまう画一的なマニュアルではなく、主治医の経験・知識と判断に基づく裁量で、個々の患者さんに応じた微調整・修正が時に必要となる場合もあります。本クリニックでは、基本的には各種の診療ガイドラインに準拠し、これに院長の責任と裁量で微調整を加えながら、個々の患者さんに即した可能な限り安全で効果的な最新の治療を実践します。従いまして、ガイドラインからあまりに外れた特殊な治療、健康保険の効かない高額の民間医療や、必要性があるにもかかわらずステロイド薬を用いない代替療法などは、たとえ患者さんが希望されても実施しておりませんので、この点をご了解の上でご来院ください。

3 .姿勢や呼吸法、食生活や運動、睡眠などの健康法も併せた総合的な疾病予防「トータルライフケア」による健康増進のアドバイスと指導をします

現在罹っている病気の治療・管理はもちろん重要ですが、それと同様に、がんや脳卒中、心筋梗塞などの重い病気にできるだけ罹らないようにするため、ご自身の免疫力・抵抗力を高めるための良い生活習慣を保つことは大変重要です。私は東大病院に在籍時代、重症・難治性の患者さんを数多く拝見した経験からこの事の重要性に思い至り、広く世に知って頂くために、「病気にならない身体をつくる:高齢時代を生ききるトータルライフケア」という本を2012年に刊行しました(院長刊行・監修の本の項を参照してください)。本クリニックでは、通常行われている、主に生活習慣病に対する食事や運動への注意・指導に加えて、私のこれまでの経験から、正しい呼吸法やその基礎となる姿勢、睡眠にも重点を置いた日々の生活指導「トータルライフケア」をアドバイスし、患者さんの健康増進のお手伝いをします。

4 .丁寧な診療を心掛けます

一人ひとりの患者さんと相互のコミュニケーションをはかり、患者さんに病気を十分に理解・納得して頂きながら診療を進めてゆきます。時間の許す範囲ではありますが、初診の方を丁寧に診察・説明させて頂くために、初診の診療は完全予約制とさせて頂いております。再診の方については、喘息の増悪や発作など、緊急に診察を必要とする場合には予約を取っていない方の診療も受け付けます。診療内容に応じて(例えばレントゲン撮影や呼吸機能検査とその結果説明など)、診察室と待合を何度も往復して頂く場合があります。ひどい喘息発作など、患者さんの状態によってはその方の診療を優先することがあり、その結果患者さんを拝見する順番が時に前後する場合があることをご了承ください。

5. 必要に応じて、多くの病院にご紹介致します

当クリニックの守備範囲を超える重大な呼吸器疾患や他領域の疾病の可能性がある場合には、必要に応じて、近隣の専門クリニックや、私の勤務先であった国立国際医療研究センター(新宿区)、東京大学医学部附属病院(文京区)や、先輩・後輩が要職を務める病院(同愛記念病院関東中央病院など)あるいは、その地域の中核をなす総合病院(東邦大学医療センター大橋病院日本赤十字社医療センターなど)にご紹介します。その他、患者さんからのご要望の応じて、ご希望の施設へご紹介します。

ロゴの意味するもの

ロゴマーク当クリニックのロゴは、爽やかな呼吸のイメージを基調にしています。青色は水と空を、緑色は木々や大地を表し、大海原を渡り大地をそよがせて私たちの身体を潤す清らかな空気の流れも示しています。二つの楕円とその間の空間は、左右の肺とそれらをつなぐ気管支を表すと同時に、専門的診療とトータルライフケアを意味しており、この二つを連携・融合させることで全人的な医療を目指す当院の診療理念を表し、患者さんと医療サイドとが協力して病気に向き合っていく姿勢も示しています。